1940年代後期　ヴィンテージスカジャン（キッズサイズ）

キッズサイズの初期スカジャンはかなりレア品！

皆さんにお馴染みのスカジャン。元々はスーベニアジャケットという呼ばれ方をしていました。つまり土産物のジャケットだったのです。
太平洋戦争が終結し、GHQが日本を占領していた時代に、米兵たちの日本のスーベニアとしてとても人気になりました。当時は、日本人が着るものとしては考えられてはいなかったので、米兵が好む、オリエンタルな柄が刺繍されました。同じような刺繍入りの服は、ジャケットだけでなく、シャツ、コート、ガウンなど様々で、子供用もたくさん作られました。
こちらで紹介するのは、1940年代後半に作られたであろう中綿キルティングの子供用スーベニアジャケット。大定番とも言える虎の柄にも様々な種類が存在しますが、人気モチーフの富士山と共に構成された虎柄をブルーのキルティング面に、またもう一つの大定番モチーフである鷲がリバース面に刺繍されています。しかも、この鷲も虎同様、富士山と一緒の構図になっています。
ヴィンテージファンの中では、スカジャンも市場の一角を占め、とても注目を集めています。そんな中、このような子供用サイズを額装してインテリアにする人が増えています。子供用のヴィンテージスカジャンも大きな注目を集め、市場価格は高騰中なのです。
糸のほつれやリブの虫食い、生地の汚れなどダメージはありますが、非常にコレクタブルな逸品。是非、その歴史の重みを実感してください。



Profile

Lightning編集長 松島親方
ライトニング、2nd、CLUTCH Magazineの統括編集長を務める。「旧い」は偉い！　といつも言っているように、長く残っているものを勝手にヘリテージ認定して手元に置きたくなる。と同時に、現代のプロダクツでも50年後に残るものを探すことがライフワーク。モノ選びの基準は頑丈で、育てられる楽しみがあって、飽きのこないデザインであるかどうか。


Condition
シミ汚れ、糸のほつれといったダメージがあります。着用前提ではなく、コレクション、ディスプレイ用をお勧めします。

Spec
サイズ：身幅37 / 着丈約36 / 裄丈50cm(ラグラン袖なので襟からの長さになります)
アセテート × アセテート
中綿入りキルティング

Detail

キティング面には鮮やかなカラーの虎。背景には富士山が刺繍されている

年代を感じさせる甘く編まれたウールニットのリブ。袖部分はシミ汚れがあります

袖のシルバー部分にはシミ汚れが目立ちます

ウールリブにはところどころ虫食いがあります

シミ汚れがところどころにあります

ファスナーはTTSのリバーシブル用ダブル引き手ファスナー。開閉には問題ありません

リバーシブル面には羽ばたく鷲の刺繍。いずれも横降りミシンによる刺繍です

針抜き仕様のウールリブ。甘編みでヴィンテージらしいニットリブです

袖のラインにはグリーンのパイピング処理がされています。袖付近には汚れがあります

キッズ用で額装ディスプレイに最適なサイズ。刺繍の柄、色味が美しく、インテリアに最適です

納品時期：ご注文から5営業日以内に出荷