1950年代後期 HERCULES ブランケット付きワークジャケット

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アウトドアジャケットのように
目立つカラーリングが
特別な存在感を放つ1着。

ワークジャケットといえば、インディゴ染めのデニムや硫化染めのデニム、コットンツイルやブラックシャンブレー、ブラウンダックなどの生地が一般的ですが、このヘラクレスの1着は、鮮やかな赤いダック生地を使っているのが特徴的です。襟にも赤いコーディロイが施され、裏地にはリサイクルウールを使ったトロイブランケットが使われた、秋冬仕様となっています。このブランケット裏地は、身頃だけでなく袖の裏側にも施されています。ブランドはお馴染みのヘラクレス（ハーキュレス）。シアーズ・ローバックの展開していたプライベートブランドのひとつで、ワークウエアを多く手掛けていたことで知られる存在です。この1着は、1950年代後期から'60年代初頭にかけて作られたもので、基本的な作りは同時代のカバーオールと同じですが、ポケットは胸にはなく、フラップ付き（ボタン無し）のパッチポケットが裾に1つずつ付くデザインとなっています。1990年代からヴィンテージ古着に触れてきた方には知られたこの赤いジャケットも、今ではほとんど見かけないレアな存在となりました。一見ハンティングジャケットのようなクラシックスポーツウエアの雰囲気も漂う、唯一無二の存在感が魅力です。私は、これを入手してから一度も着用せずに保管していましたが、今回の撮影の際に試着したところ、'90年代な気分が再燃している今の気分にピッタリでした……。正直、売らずに着たいという気持ちもありますが、撮影もしましたので販売させていただきます。

Profile.

ライトニング編集部
ランボルギーニ三浦

札幌のヴィンテージショップで勤務後、上京。洋服、クルマ、雑貨、時計、インテリアとヴィンテージを愛するが、現在は1歳8ヶ月の息子優先の生活のため、壊される前に手放している物も多い。

Size
肩幅48.5　袖丈64　身幅62　着丈78cm

Condition

ワークジャケットという性質上、着用感は見られますが、全体的には良いコンディションだと思います。襟にも擦れなどはありません。ヴィンテージのワークウエアを愛用されている方にとっては、アジと捉えていただける経年変化だと思います。

Detail

首元にはヘラクレスのプリントラベルが付属します。'50年代後期から'60年代初期のワークウエアに使われているものと同じものです。右裾内側には、トロイブランケットのラベルも残っています。




フロントボタンはオリジナルの赤い樹脂製のものが揃っていますが、両袖のボタンはオリジナルではないものに交換されていると思います（本来はフロントボタンと同デザインのはず）。






袖先や裾付近など、着用によって白っちゃけた部分が多数あります。これはダック生地ならではの経年変化ですので、アジとして楽しんでください。




右胸付近に引っ掛けたようなピンホール穴があります。古着慣れされている方にとってはアジとして捉えていただける程度のものですが、気になる方は手縫いすれば簡単に塞ぐこともできます（糸の色合いを合わせるのが難しいかもしれませんが）。

Photo/A.Ochiai 落合明人