【Lightning 30周年記念企画】Lightningプロデュース GIZEMO カウチンセーター
10/30(水)の配信「そろそろブーツのエイジングが紹介できるまで育ってきました!【ライトニング 編集後記LIVE/Vol.175】」で紹介します。
大好評につき再販決定!
一着の稀有なヴィンテージから始まった
ミリタリーカウチンセータープロジェクト。
最終章〜販売開始〜
始まりは一着のセーターとの出逢いから。ミリタリー古着に目がない、ライトニング編集長の松島が、年に1−2回のペースで訪問するアメリカ西海岸のヴィンテージディーラーのショールーム兼ウエアハウスがあります。取材やイベントの相談がメインで行くのですが、そのついでに、宝探しをさせていただくのがお約束。ミリタリーのコレクションにおいては世界一と評判のディーラーです。いつも、時を忘れて宝の山をディグっています。
一昨年前に、そこで出逢ったのが真っ赤なセーターでした。前身頃に大きくUSN、そしてシンボルであるアンカー、背面には1957年に就役した米海軍駆逐艦ディヴィスとその名前や艦種記号が編み込まれている稀有なセーターです。おそらく、このセーターは乗組員本人か、その家族が手編みで作ったと想像させるもので、ミリタリーデザインとはいえ、ミルスペックのものではないはずです。当然のことながら製品タグのようなものも一切見当たりません。手編みの一点モノが、古着市場にあること自体が珍しく、なかなか市場価値は上がりません。ただ、ニットとしてのデザインは非常に秀逸で、一目惚れして購入したのでした。この一点モノを製品化できないだろうか? そう考えたのがプロジェクトの第1章です。
製品化するなら、そのままのレプリカよりカウチンにした方が多くの方に着てもらえるのでは?と考えました。色も真っ赤は難易度が高いだろうと思ったので、色の置き換えを考えました。USNとはもちろんUSネイビーです。ならばカラーもネイビーにした方がUSNらしいのではないか。早速、ヴィンテージの個体を持って、いくつかのメーカーに問い合わせました。しかし、柄が多過ぎる、柄が複雑すぎるなどの問題で、現実味がありません。1着ウン十万もしたら、誰も手が出ませんよね。そうなると、松島ひとりで、オリジナルヴィンテージを楽しむしかありません。残念。というところでこのプロジェクトは企画倒れに終わりました……。というところが第2章です。
風雲急を告げたのは、偶然でした。第3章は、中国で開催されたイベントでGIZEMOという新興ブランドとの出逢いから。主に、布帛系のミリタリー復刻アイテムがメイン商材のブランドですが、カウチンセーターを作っていたのです。試着してみると、非常にクオリティが高い。ウール100%の毛糸の質感、編み込みの巧さ、パターンやディテールワークまで、本当に感心しました。私があまりに感心していると、ブランドのオーナーがサンプルを1着進呈してくれたのです。それを編集部に持ち帰り、服に詳しいスタッフに見せると、彼らの反応も私と全く同じでした。そこで、例のUSNニットの話が再燃します。早速、GIZEMOに詳細を説明し、ヴィンテージの赤いニットを送りました。しばらくしてファーストサンプルが上がり、ファスナーの仕様や編み込み柄の修正をお願いすると、セカンドサンプルが到着。ディテール修正をさらに加え、最終サンプル。およそ半年かけて、イメージしていた以上のUSNカウチンセーターが完成したのです。最初は簡単に考えていたのですが、思いの外、壮大なプロジェクトになりました。
【GIZEMOとは?】
中国の北京に拠点を置くブランドで、1940年〜1950年代のアメリカンミリタリーやワークウエアなどをオマージュしたプロダクツが中心です。ヴィンテージアイテムは、その時代の革新的な素材や手法、アイデアなどが保存されていることに間違いありません。そんな当時の創意工夫を取り入れ、より良い仕様で再現するという哲学を持った新進気鋭のブランドです。確かな生産背景を構築しているのも特長で、今回のカウチンセーターも世界的に有名なブランドのニットウエアを手掛ける、熟練揃いの工場で生産されています。
Spec.
サイズ:S・M・L・XL
S:身幅56.5 / 着丈63 / 袖丈67cm
M:身幅59 / 着丈65 / 袖丈68cm
L:身幅61.5 / 着丈67 / 袖丈70cm
XL:身幅64 / 着丈69 / 袖丈72cm
素材:ウール100%
Detail
100%ウールの毛糸は、カラーまで細く指定してこのカウチンのために染められました
ファスナーはアメリカ最古のファスナーブランドUNIVERSALを日本のYKKが復刻しているシリーズからチョイス。ブラス製のヴィンテージ感の強いブラスファスナーです
ベースとなったヴィンテージでは背面にあった、米駆逐艦デイヴィスの凛々しい姿は胸にレイアウトしています
カウチンセーターらしくフロントには2つのポケットを配置しています
袖、裾部分は編み方を変えて、絶妙な締まり具合になっています
袖部分はカラーこそ違えど、ヴィンテージオリジナルのデザインを踏襲
もう一方の袖にはおそらく、ヴィンテージの所有者が、この駆逐艦に所属していたと思われる年が編み込まれています。この細かい編み込み柄が、もっとも工場に苦労を強いる部分
しっかりと目の詰まったニッティングが施されています。柄と文字の重なる部分は、色も変わるので、編み込み作業がより複雑になります
裏側から見ると、複雑なニッティングであることが一目瞭然。使った毛糸は全6色。断られることを覚悟の上での提案に、GIZEMOが見事に応えてくれました
一切の妥協を廃した、細かなニッティングはGIZEMOの執念さえ感じることができます。非常にクオリティの高いカウチンとなりました
こちらがアイデアソースとなったヴィンテージオリジナル。前面のUSNマークのインパクトが魅力です。カウチンではこのアンカーを背面にレイアウトしています
背面には艦名と艦種記号、さらには駆逐艦デイヴィスの正面が柄になっていました。十字架のように見えるのは、デイヴィスのメインマストです
袖の編み込みがじつはこのヴィンテージの最大の注目点でした。「この袖を無地にすれば作ります」と言っていただいた業者はありましたが、そこの妥協は応じずに粘りました
ニューポートはロードアイランドにある海軍基地。おそらく駆逐艦デイヴィスの母港だったのでしょう
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