「メイドイン・ジャパン!」と世界に誇れる、日本のクラフトマンのモノ作りに迫る。
物を作る行為は多かれ少なかれ、誰もが好きなもの。ハンドメイドによって作られたプロダクツは、得も言われぬ様なオーラを纏っている。それはクラフトマンの手仕事が生み出す、無限の可能性である。
例えばシルバーなどのアクセサリー。元々は民族的な文化などに起因し生まれたが、いつしか人々のファッションを彩るアイテムへと進化した。具体的には、民族的な儀式に必要不可欠な道具だったり、自分の所属や身分を表すモノだったりしたが、時代とともにそれは色褪せ、装飾品になっていく。デザイン、装飾、ストーリーなど多種多様。古来から受け継がれるネイティブアメリカンのカルチャーをモチーフにしたものから、クラシカルなタトゥー、それにデザイン性や機能を重視したコンテンポラリーなモノ、さらにはアート作品といえる精巧なモノまで、多くのシルバースミスと呼ばれるクラフトマンが存在し、それぞれの世界観を手作りによって表現している。
それは様々なクラフトマン・プロダクツに言える事。本書ではその代表的なプロダクツである「シルバージュエリー」と、ファッションシーンで注目を集めている「ハット」、そして使う程に経年変化が楽しめ、愛着を持って育てることのできる「レザープロダクツ」の3カテゴリーから、機械化によって大量生産されるプロダクツにはない味わいを、ハンドメイドによって生み出している、世界に誇る日本のクラフトマンたちに焦点を当てている。彼らのブランドを通して、クラフトマンの世界を紹介しよう。