
【必読:ミリタリージャケットの種類について】王道からトレンドまでご紹介!おしゃれに着こなすコツも
ミリタリージャケットは種類が豊富で、ひとくちに「ミリタリージャケット」と言っても、その表情はまったく異なります。
「MA-1やM-65といった名前は聞いたことがあるけど、何がどう違うの?」
「そもそもミリタリージャケットはどれくらい種類があるの?」
「ミリタリージャケットのおしゃれな着こなし方がわからない!」
そんな方のために、こちらの記事では、ミリタリージャケットの種類について解説しつつ、メンズがおしゃれに着こなすポイントまでご紹介します。
アメカジ初心者の方はもちろん、ヴィンテージ好きの方まで、ぜひ参考にしてください。
ミリタリージャケットとは
ミリタリージャケットとは、「軍隊の」「軍人の」を意味する「ミリタリー(Military)」のとおり、軍隊で実際に使用されていた衣服、またはそのデザインを受け継いだジャケットのこと。
アメリカの陸軍、海軍、空軍がそれぞれの任務に合わせて開発してきた歴史があり、ミリタリージャケットの定番モデルの多くは、1940年代から1960年代にかけて誕生しました。
ミリタリージャケットの最大の特徴は、すべてのディテールに理由があるという点。
大きなポケットも、袖口のリブも、フードに付いたファーも、単なる装飾ではなく、“兵士の命を守るための機能”として設計されたものです。
軍人由来の無骨な佇まい・デザインこそ、ミリタリージャケットが半世紀以上も色褪せず、多くの人々の心をつかんでやまない理由と言えます。
また、ミリタリージャケットは、経年変化を楽しめる点も見逃せません。
コットン生地のアタリや色落ち、ナイロンの艶の変化は、着込むほどに一着だけの表情へと育っていきます。
ヴィンテージ感をまとった大人の男らしい雰囲気は、ミリタリージャケットならではの魅力です。
ミリタリージャケットの種類
ここからは、ミリタリージャケットの種類を代表的な6モデルに絞ってご紹介します。
名前の数字やアルファベットは、開発された年や用途を表す記号のため、意味がわかると、古着屋でのタグ探しも一気に楽しくなります!
それぞれの成り立ちと特徴を、一つずつ順番にチェックしていきましょう。
MA-1(エムエーワン)

Alpha Industries公式サイト(https://www.alphaindustries.com/)より
ミリタリージャケットの代名詞とも言える「MA-1(エムエーワン)」は、アメリカ空軍が着用していたフライトジャケット。
映画『トップガン』でも戦闘機のパイロットが着用していたことでも有名です。
当時、プロペラ機からジェット機への移行にともない、革製(レザー)のジャケットでは水分が凍りついてしまうという問題が生まれました。
そこで開発されたのが、中綿のあるナイロン製で防寒と動きやすさを兼ね備えた軽量のMA-1です。
MA-1は、丸みを帯びたシルエットと短めの着丈、襟・袖口・裾に配されたリブが特徴です。
軍用として採用されたヴィンテージではセージグリーンなどが代表的で、年代によって仕様にも違いが見られます。
なかでも後年のモデルには、緊急時に発見されやすくするため、鮮やかなレスキューオレンジの裏地を採用したリバーシブル仕様も登場しました。
現在では、オリジナルの意匠を受け継ぎながら、ブラックやネイビーなどさまざまなカラーのMA-1が展開されています。
着丈が短く、シルエットもシンプル。Tシャツやデニム、テーパードパンツやカーゴパンツ、ワークブーツなどと好相性◎。
ミリタリーの主張も強すぎないため、タウンユースでもっとも扱いやすい一着です。
M-65(エムロクゴー)

BUZZ RICKSON’S公式サイト(https://www.buzzricksons.jp/)より
1965年にアメリカ陸軍で制式採用された、フィールドジャケット「M-65(エムロクゴー)」。
※ 名前の数字「65」は、この採用年に由来します
第二次世界大戦期のM-41やM-43、その後のM-51といったフィールドジャケットの流れを受け継ぎながら、機能性をさらに高めたモデルです。
映画『タクシードライバー』でロバート・デ・ニーロ氏が着用したことでも知られる、まさに“フィールドジャケットの完成形”です。
M-65は、コットン100%生地からコットンとナイロンの混紡を用い、氷点下でも耐えうる優れた防寒性と速乾性、耐久性を備えており、通称“NYCO(ナイコ)”とも呼ばれています。
最大の特徴は、前身のM-51から変更された立ち襟(スタンドカラー)。その内側には簡易フードが収納されています。
また、フロントにはフラップ付きの大型ポケットが4つ、肩にはエポレット(肩章)、ウエストと裾にはドローコード、袖口はボタンではなくマジックテープを使った独自デザインとなっています。
ハードなイメージはあるものの、サッと羽織るだけでミリタリーコーデがハマるので、無骨さと汎用性を両立した、使い勝手のいい一着です。
M-51(エムゴーイチ)

BUZZ RICKSON’S公式サイト(https://www.buzzricksons.jp/)より
1951年にアメリカ陸軍の極寒防寒衣料として採用された「M-51(エムゴーイチ)」。
M-51にはフィールドジャケットとパーカの2種類が存在し、「モッズコート」と呼ばれているのが後者のパーカです。※ 米軍規格上の名称は「PARKA SHELL M-1951」
1960年代の英国で、モッズと呼ばれた若者たちが放出品を羽織ったことから、この愛称が定着しましたが、厳密に“本物のモッズコート”と呼べるのは、このM-51パーカだけ、というわけです。
M-51の特徴といえば、燕尾(えんび)のように裾がセパレートになったフィッシュテール、本体に縫い付けられた一体型のフード、肩のエポレット。
後継のM-65パーカがフード着脱式になったのに対し、M-51ならではの無骨さが色濃く残ります。
薄手のコットンナイロン生地で、ライナーを外せば春先や秋口にも活躍◎。
ロング丈で縦のラインを強調してくれるため、ジャケットとパンツのセットアップやスーツの上から一枚羽織るだけで様になる、主役級のアイテムです。
N-3B(エヌスリービー)

Alpha Industries公式サイト(https://www.alphaindustries.com/)より
「N-3B(エヌスリービー)」は、アメリカ空軍が極寒地用として開発した、防寒性能に特化したフライトジャケットです。
1945年に採用されたN-3を原型とし、空軍独立にともないエアフォースブルーのN-3Aへ。 その後「目立ちすぎる」という理由から、くすみを帯びた淡い緑色「セージグリーン」を採用したN-3Bが登場し、約40年にわたって使用されました。
N-3Bは極寒地で着用することを想定しており、ファー付きの大型フード、腰が隠れるコート丈のシルエット、風を通さない二重になった前合わせが特徴です。
一枚羽織るだけでもとても暖かいため、シャツにセーターにジャケットにと、重ね着するのが苦手な人におすすめ。
また、デニムやチノパンなどのカジュアルなボトムとも相性が良く、サイズ感もゆったりしているため、スキニーパンツでメリハリの効いたコーデもおしゃれにまとまります。
N-1(エヌワン)

HOUSTON公式サイト(https://www.houston1972.com/)より
アメリカ海軍のデッキジャケット「N-1(エヌワン)」は、1940年代から1950年代にかけて、艦の甲板で作業する乗組員に支給されていました。
海上(船上)での強風や荒波、潮風という過酷な環境から身を守るため、防寒・防風・耐久性を最優先に設計されています。
表地は“ジャングルクロス”と呼ばれる高密度のコットン生地、裏地には当時最高級とされたアルパカとウール混紡のボアが使われ、丸みを帯びた襟までびっしりと施されているのが特徴。
前身頃はジッパーとボタンの二重構造、襟を立てて固定するチンストラップ、袖口の内側にはリブ、冷気の侵入を防ぐ工夫が随所に見られます。
デザインは比較的シンプルですが、アメカジスタイルとの相性はバツグン! 無骨なスタイルを好む人やヴィンテージ好きの方に、まず手に取っていただきたいモデルです。
N-2B(エヌツービー)

Alpha Industries公式サイト(https://www.alphaindustries.com/)より
第二次世界大戦終戦直後にアメリカ空軍で開発されたフライトジャケット「N-2B(エヌツービー)」。
MA-1から派生したもので「フーデッドボマージャケット」とも呼ばれており、抜群の防寒性能を備えています。
狭い戦闘機のコックピット内でも邪魔にならないよう、フードの中央にジッパーが備えられ二分割できたり、丈を短くしたり等の仕様もN-2Bならでは
防寒性と運動性を両立した設計が特徴。 N-3Bの防寒力はそのままに軽快な印象で着られるため、ロング丈のミリタリージャケットは少し重たく感じる、という方におすすめです。
ミリタリージャケットを着こなすコツ
こちらでは、ミリタリージャケットをおしゃれに着こなすポイントについてご紹介します。
存在感のあるミリタリージャケットは、合わせ方を間違えてしまうと、“やりすぎ感”がでてしまう・・・なんてことも。
押さえておきたい3つのポイントを一つずつ見ていきましょう。
ベーシックカラーから選ぶのが正解
Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より
最初の一着としてのミリタリージャケットなら、カーキ(オリーブ)・黒・ネイビーなどのベーシックカラーから選ぶのが正解◎。
ミリタリーの王道カラー「カーキ」は、デニムやチノパンとの相性がよく、無骨さと落ち着いた雰囲気を同時に演出してくれます。
黒はミリタリー特有の無骨さが和らぎ、全体を引き締める効果があるだけでなく、品のよさが出るので、大人のタウンコーデとしても頼れる一色。
肌なじみがよく、清潔感のある印象になるネイビーは、カジュアルすぎない着こなしを目指す方に向いています。
迷彩柄や鮮やかなカラーのミリタリージャケットは少し上級者向けですので、まずは定番色のミリタリージャケットから取り入れるのがおすすめです。
おしゃれに着回すなら「ジャストサイズ」
Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より
ミリタリージャケットは、もともと重ね着することを前提に作られているため、実物やレプリカはゆったりとした作りのものがほとんど。
タグ表記のサイズをそのまま選ぶと、「驚くほど大きい…!」なんてことも珍しくありません。
大人のメンズが上品に着こなすなら、“ジャスト〜ややゆるめ”のサイズ感がベスト。だらしなさが消えて“大人のおしゃれな着こなし”がグッと上がります。
※肩線が落ちすぎず、袖丈が手の甲にかからない程度が目安
とくに、N-3Bのような大きめの作りのミリタリージャケットは、ワンサイズ下も試着してみてください。
一方、M-65やM-51はややボリュームのあるタイプを選んで、肩の力を抜いたシルエットで着るというのもおすすめですので、モデルごとの違いも楽しんでいきましょう!
「定番アイテム」でこなれ感アップ◎
Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より
ミリタリージャケットは、それ自体が主役級。
だからこそ、合わせるべきは足し算ではなく、引き算のアイテム。
ミリタリーコーデの王道は、白Tシャツデニムにジャケットというシンプルな組み合わせです。
表に無骨さを託し、中と下は潔く定番でまとめることで、自然体な抜け感が生まれます。
インナーをボーダーカットソーやスウェットに変えれば、ラフでカジュアルな印象になりますよ。
また、ミリタリージャケットを着こなすときは、革のワークブーツで引き締めるのがおすすめ!
ソールの厚みが全体の重心を整え、ミリタリーの無骨さに上品さを添えてくれます。
英国靴の名作に、他にはない個性をプラス
【Tricker’s × 2nd】STOW NAVY CALF
価格:152,200円(税込)
こちらは、1829年創業の英国老舗シューメーカー「Tricker's(トリッカーズ)」を代表するカントリーブーツ・STOW(ストウ)をベースに、雑誌「2nd」が特別に別注した一足。 現在インラインでは展開されていない希少なネイビーカーフをアッパーに採用しており、定番のブラウンやブラックとは一線を画す、上品さと存在感を兼ね備えた絶妙な色合いが魅力です。 STOWならではのウイングチップやブローギング、堅牢なグッドイヤーウェルト製法など、英国カントリーブーツの伝統的なディテールはそのまま継承。長年履き込むことで革の表情が深まり、自分だけの一足へと育っていく経年変化も楽しめます。
さらに、経年変化を楽しめるレザーバッグをひとつ加えるだけで、着こなしは一段と垢抜けます◎。
ジャケットの育っていく風合いと、レザーの艶のエイジング・・・。
時間をかけて表情を深めていくアイテム同士だからこそ、年を重ねるほどに“自分だけのスタイル”へと近づいていきます。
一頭の馬の半分の革を贅沢に使用、純国産の馬革ヘルメットバッグ
池田工芸 × Lightning 純国産「茶芯」ホースハイド T-Core Leather Lover Helmet Bag
価格:93,500円(税込)
こちらは、日本最大級のクロコダイル専門工房・池田工芸とミリタリーファッション誌・Lightning(ライトニング)が共同で開発したヘルメットバッグ。 一頭の馬の半分の革を贅沢に使用していますが、重さはわずか600gと超軽量。軽くてやわらかな質感のヘルメットバッグのため、たくさんの荷物を収納することができます。 さらに、純国産の「茶芯」仕様の馬革で上品さと高級感が加わり、ミリタリースタイルにはもちろん、アメカジもバシッとキマる仕上がりに。周りと被らないワンランク上のおしゃれとエイジングを楽しめる、至極のレザーバッグです。
おわりに
ここまで、ミリタリージャケットの種類と、大人がおしゃれに着こなすコツをご紹介してきました。
MA-1、M-65、M-51、N-3B、N-1、N-2B。どれも生まれた理由が違い、纏う空気もまるで違います。
ミリタリージャケットの魅力は、その“すべてのディテールに意味がある”という一点に尽きるのかもしれません。
初めての一着なら、扱いやすいMA-1やM-65から
真冬の相棒を探しているならN-3BやN-2B、経年変化をじっくり味わいたいならN-1という選び方もおすすめです。
着込むほどに風合いを増し、いつしか手放せない一着になっていく・・・
そんな時間の積み重ねこそが、ミリタリージャケットの醍醐味。
ぜひ、皆さまの毎日に寄り添う、自分らしい一着を見つけてください。







