まだプロダクトデザインという概念が生まれていなかった戦前、すべてのプロダクツは機能が優先されて作られていた。特に業務用として流通していたプロダクツ、いわゆる当時のファクトリーなどで使われていたプロダクツが「インダストリアル・デザイン」と呼ばれて再注目されている。機能を優先することによって生まれた武骨なデザインや、アンティークならではの鉄やウッドといった風合いを増す素材感。そんなスタイルが、クールな空間演出術としてメジャーになりつつある。この本では、武骨で機能美あふれ、さらにはアンティークならではの風合いを持ったインダストリアル・スタイルをベースとした空間実例集をあますとこなく紹介していく。