別冊Lightning Vol.163「ステーキ本」(2017/3/16発売)

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世界には、さまざまな肉料理が存在するのに、どうして人はステーキを食べたくなるのだろう。
他の料理と違って、ステーキは肉を焼くというとてもシンプルな料理。
しかし、そのただ“焼く”というのが実は難しい。
肉は同じ部位でも牛が違うのだから当然個性がある。
料理人が肉の個性や特性を考慮し、火加減を調整ながら、最高の焼き加減に仕上げる。
時にはその肉にあった調味料やソースを加えて、さらに肉の旨みを引き出す。
そうしてできあがったステーキは、人を笑顔にし、パワーを与え、そして幸せな気持ちにさせてくれる。
想像して欲しい。ジューッと肉が焼ける音を。
肉が焼け、香ばしい匂いが鼻から抜ける感じを。
表面がカリッと焼け、じゅわ~っとと溢れる肉汁を。
肉を口の中に入れたときの幸福感を。
それを味わえるのはステーキだけ。
ステーキこそ、肉料理の王様なのだ。

世界中のステーキを食べてきた、寺門ジモンさんがおすすめする東京のステーキハウスをダイナミックな写真とともに紹介。また大阪、名古屋、福岡、沖縄のこの地でしか食べられないステーキや、もっと肉のことを知りたい人のための肉の超キホンを紹介しています。