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記事: SPPN(スッピン)とは|浅草生まれのブーツブランドを解説。独自木型・モデルの違い・サイズ感

SPPN(スッピン)とは|浅草生まれのブーツブランドを解説。独自木型・モデルの違い・サイズ感

SPPN(スッピン)とは|浅草生まれのブーツブランドを解説。独自木型・モデルの違い・サイズ感

SPPN(スッピン)は、東京・浅草で2023年に生まれたブーツ専業のブランドです。
海外の老舗ほど名前は知られていませんが、日本人の足のために木型から起こした一足として、ブーツ好きの間で名前が挙がるようになりました。

この記事では、ブランドの成り立ちと木型・製法、丈ごとのモデルの違い、そして自宅でできるサイズの見極め方までをまとめています。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

 

★編集部Pickup! SPPNの8インチを、金具まで黒く染めた別注ラフアウトで

SPPNのファーストモデルである8インチのレースアップを、ハーレー専門誌『CLUB HARLEY』が別注しました。CLUB Lightningで扱うSPPNは、この一足です。

レースアップブーツ|8-inch lace boots

【SPPN × CLUB HARLEY】8-inch lace boots

【SPPN × CLUB HARLEY】8-inch lace boots|ブラックラフアウトレザーの8インチレースアップブーツ

通常ラインにはないブラックのラフアウトレザーを使い、ハトメやサイドファスナーなどの金属パーツまでブラックアウトした別注仕様です。オイルをたっぷり含んだ革は水に強く、雨天時にも使いやすい仕様です。サイドファスナーを備えるため、紐を結んだままの脱ぎ履きが可能。ソールは濡れた路面でのグリップに定評があるDr.Sole「TUMAZ」を合わせています。木型は日本人の足に合わせてSPPNが独自開発したEワイズです。

参考価格:82,500円(税込)

素材:ブラックラフアウトレザー/ワイズ:E/ソール:Dr.Sole「TUMAZ」スーパーグリップラバーソール/製法:オールアラウンドグッドイヤーウェルト(Made in ASAKUSA)/サイズ:US5(23.5cm)〜US10(28.5cm)

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SPPN(スッピン)とは

SPPNのブーツ

Dig-it WEBサイト(https://dig-it.media/)より

SPPNは、2023年に立ち上げられたブーツ専業のブランドです。
代表の近藤雄太氏は長年靴の業界で働いたのち独立し、靴づくりの職人と工場が集まる東京・浅草でブランドを興しました。
掲げているのは「時代が変化しても長く愛用できるモノ」というコンセプトで、シーズンごとに顔を変える類のものづくりとは距離を置いています。

古き良きデザインを土台に置きながら、日本の生活様式に合わせた機能を載せる。
その姿勢が、後述するサイドファスナーや独自の木型といった具体的な仕様に表れています。

 

ブランド名「素嬪」に込められたもの

SPPNは漢字で「素嬪」と書き、素顔なのに美人、という意味を持ちます。
装飾を足して整えるのではなく、革と木型と製法そのもので成立させる。
ブランド名がそのまま、ものづくりの方針になっています。

 

浅草でつくるということ

浅草は、製甲から底付けまでを担う職人と工場が集まってきた街です。
SPPNは浅草の職人とともに独自の木型を開発し、生産も浅草で行っています。
修理についてもSPPNが受付窓口となり、生産工場でアフターサービスに対応しています。
買った時点で関係が終わらない靴を選ぶうえで、この距離の近さは実務的な意味を持ちます。

 

日本人の足のために開発したEワイズの木型

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのディテール

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

SPPNを語るうえで中心にあるのが、木型(ラスト)です。
既製の木型を借りるのではなく、熟練の職人と試行錯誤しながら、Eワイズの木型を独自に開発しています。

SPPNが採用するのは、日本人の足に合わせて独自開発したEワイズの木型です。
一方で、幅を出した木型は靴の見た目まで丸く重くなりがちという難しさがあります。
SPPNがとった答えが「見た目はD、中身はE」という考え方で、外から見えるシルエットは細く保ちながら、足が入る内側にはEワイズ分の容積を確保しています。

ワイズは、同じ足長でも履き心地を大きく左右します。
海外ブランドのブーツで、足長は合っているのに小指の付け根や甲が当たると感じたことがある方も、多いのではないでしょうか。
SPPN自身は、日本人の足に合わせているため「輸入靴よりしっくりくるはず」と説明しています。

 

ソールを張り替えて履き継ぐための製法

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのソール

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

SPPNのブーツは、ソール交換を前提としたオールアラウンド・グッドイヤーウェルト製法を採用しています。
ブランドが製法の前提として挙げているのは、「アッパーの革に負担をかけず、ソール張替えが出来ること」。
履きつぶす靴ではなく、底を替えながら履き継ぐ靴として設計されています。

そして、張り替えられる構造と同じくらい大切なのが、張り替えを頼める場所があることです。
SPPNは東京・浅草の工場でアフターサービスを受け付けており、ソール交換をはじめとする修理をつくり手の側で扱います。
十年単位で付き合う前提の一足では、この受け皿の有無が、履き続けられるかどうかを分けます。

 

SPPNのラインナップと丈の選び方

SPPNのブーツ

Dig-it WEBサイト(https://dig-it.media/)より

SPPNはブーツだけをつくるブランドで、ラインナップは丈で整理されています。
レースアップが4インチ・6インチ・8インチの3種類、そこに9インチのエンジニアブーツが加わる構成です。
革やソールの仕様は同じ型でも複数展開されるため、まずは丈から絞り込むのが分かりやすい進み方です。

 

※ モデル名をクリックすると、各モデルの解説へ移動します。

モデル タイプ 筒丈の目安 足首まわりの収まり
4-inch
lace boots
レースアップ 約10cm くるぶしが隠れる程度
6-inch
lace boots
レースアップ 約15cm 足首を包んで締められる
8-inch
lace boots
レースアップ
(ファーストモデル)
約20cm 脛の下まで立ち上がる
9-inch
ENGINEER boots
エンジニア 約23cm ストラップで締める

※ 筒丈はモデル名のインチ表記から換算した目安です。
SPPNは、筒丈が個体により、また左右においても異なる場合があるとしています。

 

4-inch lace boots

SPPNの4-inch lace boots

SPPN公式サイト(https://sppnjapan.wixsite.com/sppn)より

ラインナップでもっとも短い、くるぶし丈のレースアップです。
ブーツらしい重心の低さは残しつつ、足首から上が自由なので、スラックスやテーパードパンツの裾がきれいに落ちます。
ブーツを一日中履き慣れていない方の一足目としても扱いやすい丈です。

 

6-inch lace boots

SPPNの6-inch lace boots

SPPN公式サイト(https://sppnjapan.wixsite.com/sppn)より

ワークブーツで最も一般的な丈で、足首をぐるりと包みます。
紐を締めた分だけホールドが上がるため、歩く距離が長い日でも足がぶれにくくなります。
デニムの裾を乗せても、ロールアップして筒を見せても収まりがつく、汎用性の高い一本です。

 

8-inch lace boots

SPPNの8-inch lace boots

SPPN公式サイト(https://sppnjapan.wixsite.com/sppn)より

SPPNのファーストモデルで、ブランドの顔にあたる一足です。
脛の下まで立ち上がる筒は、履いたときの存在感がはっきりと変わります。
編み上げる箇所が多いぶん脱ぎ履きに手間がかかる丈ですが、SPPNはここにサイドファスナーを備え、紐を結んだままの着脱ができるようにしています。
CLUB Lightningで扱う『CLUB HARLEY』別注も、この8インチをベースにしたモデルです。

 

9-inch ENGINEER boots

SPPNの9-inch ENGINEER boots

SPPN公式サイト(https://sppnjapan.wixsite.com/sppn)より

ラインナップで唯一のエンジニアブーツです。
王道の9インチハイトをベースにしながら、SPPNらしくシャフト内側にファスナーを搭載。
細身のシルエットを保ちながら、スピーディーに脱ぎ履きできるよう設計されています。
無骨さでいえばラインナップの中で最も強く、バイクに乗る方から支持されてきた形でもあります。

 

革とソールの選び方

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsの別注モデルだけのブラック・ラフアウト

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

SPPNは同じ型に対して、革とソールの仕様違いを用意しています。
丈を決めたあとに迷うのはここなので、判断の材料を整理しておきます。

 

ラフアウトと、表革

ラフアウトは、革の裏側の起毛面を表に使う仕上げです。
別注8インチに使われているブラックのラフアウトはオイルを多く含み、水に強いため、天候を気にせず使いやすい素材です。
起毛のおかげで小傷が目立ちにくいのも、日常で履く靴としては効いてきます。
一方の表革は、磨けば艶が出て、履き込むほど甲に深い皺が入っていきます。

 

茶芯という選択

SPPNのブーツ

Dig-it WEBサイト(https://dig-it.media/)より

SPPNは茶芯の革も扱います。
茶芯は、黒く染めた表面の下に茶色の層がある革で、履き込んで表面が擦れるほど、角や履き皺から下の茶色が顔を出します。
手入れをすれば黒く保たれ、履き続ければ茶が出る。
どちらに転んでも所有者の履き方が形に残る革です。

 

ソールで変わる歩き心地

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのソール

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

別注8インチが履いているのは、Dr.Soleの「TUMAZ」スーパーグリップラバーソールです。
濡れたアスファルトやマンホールの上での食いつきに定評があり、雨の日に履くブーツとしての安心感につながっています。

 

SPPNのサイズ感と、失敗しない測り方

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのソール

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

SPPNは独自開発のEワイズで、0.5cm刻みのサイズ展開は行っていません。
刻みが1cmある以上、選び方の精度がそのまま履き心地に響きます。
順を追って見ていきます。

 

スニーカーと同じ数字では選ばない

革靴にはつま先に「捨て寸」と呼ばれる空間があり、その分だけ同じ表記でもスニーカーより大きくなります。
SPPN公式では、革靴一般の捨て寸は8〜12mm程度と説明しています。
そのため、スニーカーと同じ表記サイズをそのまま選ぶと、大きく感じる場合があります。

 

迷ったらジャストサイズ

革は履くうちに馴染んで伸びます。
SPPNも「革が馴染むのを考慮するとジャストサイズがお薦め」としており、最初にゆるいサイズを選ぶと、履き込むほどさらにゆるくなります。
履き始めに多少の窮屈さを感じても、その革が足の形に合わせて変わっていきます。

 

自宅で足を測る

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのサイズ測り方

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

オンラインで選ぶ場合は、まずかかとから最も長い指の先までの足長を測ります。
足は時間帯によってむくむため、午後に測るとサイズ選びの目安にしやすくなります。

左右で長さが違うことは珍しくないので、両足を測って長いほうを基準にします。

 

届いたあとに確かめる場所

足を入れたら、かかとをぴったり合わせた状態で紐を結びます。
SPPNが判断の基準に挙げているのは、足の親指と小指の付け根を線で結んだ位置のフィット感です。
ここがきつい、あるいはゆるいと感じる場合は、サイズを見直します。
サイズにわずかな余裕を感じる場合は、インソールや靴下でフィット感を調整する方法もあります。
靴擦れが気になるときは厚手で長めのソックスを合わせ、紐を足が固定されるまできっちり締めることでも変わります。

 

CLUB LightningのSPPN

CLUB Lightningでは、SPPNのブーツを『CLUB HARLEY』別注の一足としてご紹介しています。
ベースはブランドの顔である8インチのレースアップ。
通常ラインとの違いは、革の色と金物、そして黒の徹底ぶりにあります。

 

【SPPN × CLUB HARLEY】8-inch lace boots

【SPPN × CLUB HARLEY】8-inch lace boots|ブラックラフアウトレザーの8インチレースアップブーツ

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

 

通常ラインにはないブラックのラフアウトレザーを使い、ハトメやサイドファスナーなどの金属パーツまでブラックアウトした一足です。
革はオイルをたっぷり含んでいて水に強く、雨天時にも使いやすい仕様です。
履き込むほど足に馴染み、深い皺が刻まれていきます。

サイドファスナーを備えているので、紐を結んだまま脱ぎ履きができます。
泥除けのフォルスタンが付属し、ソールは濡れた路面でのグリップに優れるDr.Soleの「TUMAZ」。
木型は日本人の足に合わせたEワイズで、浅草でつくられています。

 

参考価格:82,500円(税込)

素材:ブラックラフアウトレザー/ワイズ:E/ソール:Dr.Sole「TUMAZ」スーパーグリップラバーソール/製法:オールアラウンドグッドイヤーウェルト(Made in ASAKUSA)/サイズ:US5(23.5cm)・US6(24.5cm)・US7(25.5cm)・US8(26.5cm)・US9(27.5cm)・US10(28.5cm)

詳細を見る≫

 

SPPNのブーツに合わせるコーディネート

SPPNのブーツ

Dig-it WEBサイト(https://dig-it.media/)より

SPPNは丈の展開が広いので、着こなしも丈から考えると組み立てやすくなります。
共通して効くのは、パンツの裾と筒のどちらを見せるかをはっきり決めることです。

 

デニムと合わせる

4インチ・6インチなら、裾をブーツに乗せてそのまま落とすと収まります。
8インチや9インチのように筒が高いモデルでは、裾を乗せると足元が膨らむため、細身のデニムを筒に入れるか、ロールアップして筒を見せるほうが軽く見えます。

 

軍パンと合わせる

ミリタリー系のパンツは裾に絞りがあるものが多く、筒の高いブーツと相性がよい組み合わせです。
裾を絞ってブーツインにすれば、丈の高さがそのままシルエットの縦の線になります。

 

スラックスと合わせる

きれいめにまとめたい日は、4インチや6インチが扱いやすい丈です。
SPPNはEワイズの履き心地を確保しながら、見た目はDワイズに近いシャープなシルエット。
そのため、スラックスなどのきれいめなパンツにも合わせやすい一足です。
裾はブーツの甲に軽く触れる程度の長さにすると、足元が重くならずに済みます。

 

お手入れと経年変化(エイジング)

SPPNブーツのお手入れ

SPPNは手入れについて、難しく考える必要はないという立場をとっています。
日々はオイル用のブラシでブラッシングし、間隔を空けてオイルを入れる。
基本はこの二つです。

茶芯の革は、オイルを入れた直後は一時的に黒く沈みます。
そのまま時間が経つにつれ、擦れる場所から茶色が表れてきます。
手入れをするほど黒が保たれ、履くほど茶が出る。
この振れ幅が、茶芯を選ぶ理由になります。

 

個体差は不良ではない

革は天然の素材です。
キズ、シワ、色ムラは天然である証で、SPPNはこれらを愛すべき革の「アジ」と捉えています。
筒丈の高さが個体により、また同じ一足の左右でも異なる場合があることも、素材の特性によるものとして案内されています。

 

ソールを替えて履き継ぐ

グッドイヤーウェルト製法のブーツは、ソールが減っても張り替えて履き続けられます。
SPPNは東京・浅草の工場で修理を受け付けており、ソール交換もつくり手の側で扱われます。
底を一度替えれば、また何年か同じ一足で歩けます。

 

まとめ

SPPN×CLUB HARLEY 8-inch lace bootsのディテール

Lightning公式サイト(https://club-lightning.com/)より

SPPN(スッピン)についてご紹介しました。
気になるモデルは見つかりましたでしょうか。

4・6・8インチのレースアップと、9インチのエンジニアブーツ。
丈によって見た目や使い勝手は変わりますが、どのモデルにも共通するのが、日本人の足に合わせた「見た目はD、中身はE」という独自の木型です。

さらに、ソールを張り替えながら履き継げる製法と、履き込むほど深まる革の表情もSPPNの魅力。
長く付き合いながら、自分だけの一足へと育てていきたい方におすすめのブーツブランドです。

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